Windows ST

テキストのみで構成されたGUI(Graphical User Interface)です。MS-DOSで動いていたプログラムのWindows移植版です。ペイントブラシ、テキストビューア、電卓、オセロ、カレンダーなどが入ってます。


動作画面


機能・解説

1.ペイントブラシ(描いた点を消せない)
2.テキスト・ビューア(2バイト文字は文字化けします)
3.プログラムの実行(お勧めできません・絶対に使わないで下さい)
4.エクスプローラ(カレント・ディレクトリの内容を表示するだけ)
5.壁紙の変更
6.オセロ・ゲーム(人工知能は付いていません)
7.カレンダー(2000年問題に対応)
8.電卓

 Windows ST 全般を通して、2バイト文字は一切使えません。(使うと文字化けします)もちろん、ウインドウはドラッグできます。マウス・カーソルの形は変わりませんけど、リサイズもできます。終了するには、タスク・マネージャの[ QUIT ]を押してください。ペイントブラシで描いた絵を壁紙にできます。

 昔、僕がPC-9821でMS-DOSプログラムをしていたときに作ったものを、Windowsで動くようにしたものです。その頃、BorlandのTurboCというCコンパイラを使っていたのですが、そのIDE(統合環境)がすべてテキストで構成されているGUIでした。それを真似して作ったものです。

 この頃、まだWindowsプログラミングの経験がなかったので、このGUIには、メッセージ機構に相当するものはありません。(まあ、シングルスレッドで単純なものだから、それほど必要でもないんだけど・・・)ウインドウのリージョン(領域)情報も、Windowsでは、長方形の集合として、重なり合ったときにできる複雑なウインドウ領域を表現していますが、Windows STでは、ウインドウそれぞれが1画面分のビットマップを持ち、そこにウインドウ領域を書き込んでいます。描画方法も、Windowsでは、システムが必要時にアプリ側に描画領域を与えて描かせるという方法ですが、Windows STでは、アプリ側がそれぞれウインドウのための画像領域を保持して、システム側が必要時にそれを参照して描画するという方式です。テキストベースなので、描画領域をアプリがそれぞれ保有しても、メモリは十分にあります。

 小さいウインドウだけならこれで良かったのですが、テキストビューアを作ったときに、すべてのテキストを表示するような、巨大なウインドウ領域の確保に巨大なメモリが必要になってしまいました。なので、この時やっと、必要時に必要な領域だけ描画させるという発想がでました。


ダウンロード

入っている実行形は、Windows用です。Borland C++ Builderで作ってあるので、サイズが大きいです。

入っているソースコードは、PC−98で、Turbo C用です。このままコンパイルできます。使う場合はEMSドライバが必要です。

st.lzh (74KB)


〜〜〜 1999年8月 〜〜〜